2014年9月5日金曜日

リアリティ




電脳コイル 第9巻 通常版 [DVD]

電脳コイル 第9巻 通常版 [DVD]







間接的に重い話だった。


その辺は攻殻と同じ。


細かく書くとネタバレになるから書かないけど。


ただ、攻殻と同じ世界観を感じる(時代設定は違うけど)。





ただのアニメとしてだけ見ると、


後半の急加速と伏線回収が異様にスマート。




ああ、でもやっぱりネタバレしつつ追記。


「触れない物は偽物」というヤサコ母発言。


じゃあ、「その"偽物"がきっかけで生まれた痛みは偽物」なのか。


多分、途中で現実の犬の声をデンスケと聞き間違えたシーンが、「偽物なのでは?」という揺さぶりで。


最後のメガネ無しでも姉妹がデンスケを視認するシーンが「決して偽物なんかじゃない」という確信のメタファーなんだと思う。


そこは、まあ、いい。





個人的に気になったのが、これが電脳だから「偽物ではない」と言えたのではないか、と。


今回の設定だと、電脳が医療レベルで現実に浸食している。


例えば、これがラブプラスだったら?(やったことないけど)


結局、現実への浸食ってのが、どのレベルからなのかがハッキリしない。


電脳ペットも寧々さんも、AIによって動いている点では一緒。


後は、現実への浸食度(3D、AI性能、リアルタイム性)の問題なんだろうけど、その線引きってのはどこ?


という。





攻殻だとタチコマが「本物」(ゴーストが宿った)として認められるわけだけど、こちらもプログラムから独立した行動(好奇心)を持つようになったという前提があった。


今回は、そういう「本物」の証拠が明示されてないからなあ。


「本当に、偽物と言い切れますか?」っていう投げかけなのかなあ。


ああ、でもタチコマはタチコマそのものが本物になったけど、電脳ペットの場合には、「気持ち」の方だけしか本物だとは言ってないのか?


でも、そうなると最後のシーンは、あれ、いいのか?





だれか、何か、スッキリいくように教えてください。





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